banner
ニュース センター
速達便

日立金属、フェライト磁石モーターがネオジムトラクションモーターの性能に匹敵することを示す

Apr 06, 2023

日立金属は、高性能フェライト磁石「NMF15」を採用したモータ(以下、前掲フェライト磁石モータ)の設計を最適化することで、xEV用トラクションモータと同等の出力が得られることをシミュレーションで検証しました。ネオジム磁石を使用。

フェライトマグネットモータは、希土類元素であるネオジムや、資源量が特に​​限られているジスプロシウムやテルビウムを使用しておりません。 そのため、xEV に対する需要の高まりに対応する上で、リソースのリスクとコストを削減すると期待されています。 日立金属では、xEV主電動機向けにネオジム磁石に加えて高性能フェライト磁石を提案しています。

カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、今後も自動車生産に占めるxEVの割合はますます高まることが予想されます。 これにより、xEV用のトラクションモーターや発電機に使用されるネオジム磁石の増産が期待される。

ネオジム磁石は、レアアースの中でも軽希土類に分類されるネオジムだけでなく、資源として特に量が限られている重希土類のジスプロシウムやテルビウムも使用しています。 そのため、需要の増加に伴い資源リスクが増大することが懸念されています。

日立金属では、xEV用モーターの小型・軽量化につながるネオジム磁石の特性向上に注力するほか、重希土類の使用量削減やリサイクル技術の向上など、マテリアルフローの向上(購入・使用量の削減)にも取り組んでいます。レアアースの)。

このような状況を背景に、日立金属のグローバル研究技術センター(GRIT)では、資源リスクを軽減する新たなアプローチとして、xEV用トラクションモーターへのフェライト磁石の適用を検討してきました。

日立金属は最近、NMF 15 高性能フェライト磁石に基づいたモーターの設計を最適化するためのシミュレーションを実施しました。 磁気特性においては、フェライト磁石の中で世界最高レベルの磁石です。

日立金属では、磁石の取り付け位置や大きさを最適化することで、フェライト磁石モータがネオジム磁石を使用したモータと同等の出力が得られることを以下の2つの設計例で検証しました。

同等の出力レベルでモーター重量が 30% 増加

回転数50%アップにより同等の重量と出力を実現

シミュレーションの結果は、フェライト磁石が xEV の牽引に使用されるような高出力モーターに使用できる可能性があることを示しています。 これらの成果をきっかけに、日立金属では、これまでネオジム磁石が使用されてきたさまざまな用途へのオプションとして、高性能フェライト磁石を提案し、お客様の資源リスク削減やコスト抑制などの目的の達成を支援します。

日立金属株式会社は、2023年1月4日付で商号を株式会社プロテリアルに変更いたします。

投稿日: 2022 年 12 月 10 日 カテゴリー: 電気 (バッテリー), 材料, モーター | パーマリンク | コメント (6)